2016年2月14日日曜日

Butterfly can opener


世の中では、重力波の観測成功に理系の人々が沸いているが、こちらで自分が勉強している経済学は、そうしたり理系の人たちから小ばかにされることが多い。その有名な例として、無人島の小話というものがある。

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ある時、物理学者と化学者と経済学者が乗ったボートが難破して、無人島に流れ着いてしまった。ボートには、食料として缶詰が載せてあったが、缶切りはなくなってしまったようだ。物理学者と化学者は、その専門知識を使って缶詰を開けようと提案した。曰く、
物理学者:あの崖から缶詰を落とせば、衝撃で缶が割れるに違いない。
化学者:缶詰を火にかければ、缶が膨張して割れるに違いない。
しかし、この二人の試みはうまくいかなかった。そこで、経済学者がおもむろに提案した。
経済学者:ここに缶切りがあると仮定しよう。
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先日、この春に日本に帰る予定の友人から、こちらでは食べきれないということで、「ほぐしズワイガニの缶詰」をもらった。せっかくなので、レタスと一緒に食べよう、と妻が準備をしていたのだが、我が家には缶切りがなかった。経済学研究者の卵として、「そこに缶切りがあると仮定すればいいじゃないか」と提案したのだが、返事すらしてもらえなかった(妻には上の小話を何度か話しているためだろう)。

ということで、今日は地元の小さなホームセンターに行って、缶切りを買ってきた。ただ、ケチって一番安い缶切りを買った缶切りが、日本では見かけないタイプのものであったため、使い方わからずかなり手こずってしまった。缶切りがあるのに缶詰を開けられないとしたら、無人島で役に立たない経済学者どころの話ではない。必死でネット検索して開け方を調べて、何とかほぐしズワイガニにありつくことが出来た。

Butterfly can opener (Photograph: courtesy of S.H.)

この缶切りは、 "Butterfly can opener" というタイプの缶切りらしく、手前の黒い部分の先端を缶に突き刺して、左側のねじ部分を回しながら缶を開けていく。最初は、どの部分が缶に刺さるのかわからずに戸惑ってしまったが、わかってしまえばなんてことはないものだ。ネットで開け方を調べているときに、同様の悩みを持っている海外在住日本人がかなりいることがわかったので、備忘録として使い方を説明した動画リンクを置いておこうと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=JndRNsQLEQ0





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